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朝日新聞2005年3月27日
サッカーボールでスリランカの子どもたちに激励パス!
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----- 以下掲載記事全文
≪サッカーボールをスリランカに≫
−子どもへ激励パス 「津波被害に負けず、元気に」−
昨年12月のスマトラ沖大地震の津波の被害を受けた
スリランカの子どもたちにサッカーボールを送る計画を、
京都ゆかりのNPO法人
「C.P.I.教育文化交流推進委員会」が進めている。
会長の小西菊文さんは、
「サッカーを楽しんでもらうことで、子どもたちに元気になって欲しい」
と話している。
同委員会は89年から「教育里親」を募り、
スリランカの協力団体とともに、向学心があるが経済的に貧しい
13歳から18歳までの子どもたちを対象に学用品を支給したり、
放課後に子どもの能力を高める学習プログラムを
用意したりしてきた。現在約400の学校が協力しており、
これまでに教育支援を受けて巣立った「教育里子」は約4200人。
教師や技師、医師らになった子もおり、
運動は着実に広がりをみせている。
今回の津波では「教育里子」約1600人のうち約20人が
自宅が前半壊したり、家財道具が流されたりするなどの被害。
授業のノートを流された子もいたため、
他の子このノートをコピーし配ったという。
津波でショックを受けた子もいて、
同委員会では何か励ます方法はないかと考えた。
そこでボール1個あればひとりでもチームでも楽しめる
サッカーに目を付けた。現地ではボールが不足しており、
学校でも試合をするときは、
町のスポーツ店からお金を出して借りてくるそうだ。
同委員会は京都など各地のクラブチームに呼びかけ、
サッカーボールを集めたいという。
4月下旬からスリランカの子どもたちにボールの手渡しを始める。
同委員会の本部は現在、東京都三鷹市にあるが、
前身となる「CPI教育文化交流推進委員会」は
京都で79年に発足した。
小西さんは同委員会で国際交流に取り組んでいたが、
85年に京都に留学していたスリランカの僧侶
ウダガマ・スマンガラさんと出会い、親交を深めるうち、
スリランカでの活動を始めたという。
小西さんは「現地ではボロボロのサッカーボールで練習している子も。
サッカーが精神的なケアにつながるのではないかと思う。
まずは被災地域の子どもたちから優先してボールを贈りたい」という。